WHOってどんな機関か分かりますか?
昨今新型コロナウイルスへの対応で話題のWHO。
名前は誰でも知っているけれど、じゃあ一体何をしている所なのか。
気になって調べてみました。
WHO(World Health Organization)とは
日本語に直訳すると世界保健機関です。WHOは1948年に設立し、日本はその3年後、1951年に加盟しました。現在の事務局長はエチオピアのテドロス・アダノム氏で、その任期は2022年6月30日までです。辞任を求める声も多いですが、果たして任期を全うするのでしょうか。
目的
1946年、ニューヨークで開かれた国際保健会議が採択した世界保健憲章(1948年4月7日発効)によって設立された。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」(憲章第1条)を目的に掲げている。
(外務省HPより)
世界保健機関憲章とは、「人種や宗教などに関係なく全ての人の幸せと安全」を宣言するものです。
また、ここでいう健康を単に病気にかかっていない事だけではなく、社会的、精神的にも良好な状態であるとしています。
このような点から、WHOの目的は「すべての人々が可能な最高の健康水準(身体的、社会的、精神的に)に到達すること」と言えますね。
活動内容
(1)医学情報の総合調整
(2)国際保健事業の指導的かつ調整機関としての活動
(3)保健事業の強化についての世界各国への技術協力
(4)感染症及びその他の疾病の撲滅事業の促進
(5)保健分野における研究の促進・指導
(6)生物学的製剤及び類似の医薬品、食品に関する国際的基準の発展・向上(外務省HPより)
噛み砕いて言えば、感染症対策や保健分野における多国間の協力の推進、保健分野の国際基準の設定などです。
例えばある感染症に対する有効な手段をどこかの国が発見したら、それを国際的に普及させるのがWHOの役割です。
WHOの財源
加盟国の義務である分担金と、任意で加盟国や世界銀行などから集める予算外拠出です。
2018~2019年の予算の場合、総額約56億ドルのうち、米国が約15%の約8億9千万ドルを拠出しました。これは拠出国の中でもトップの金額です。
トランプ大統領はこのような事情を踏まえて”中国よりのWHO”に批判をぶつけているのですね。
以上がWHOの概要になります。
まとめると「世界中の人々が健康的に暮らせるよう、協力の推進や調整を行う機関」と言えますね。
今回の新型コロナウイルスにおいても、充分な役割を果たすことを期待します。