教養を身につけたい大学生の雑記

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新型コロナウイルスの抗原検査って?

いよいよ導入が目前となった抗原検査。

今回はその抗原検査の特徴について調べてみました。

 

 目次

 

 

抗原検査とは?

抗原検査は鼻から綿棒を入れて行う検査です。インフルエンザの検査として用いられているあれですね。

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ウイルスの中にはそれぞれ特有のタンパク質が含まれています。抗原検査では、採取した検体からこのタンパク質を調べる事によって、感染状況を調べるそうです。

その為、抗原検査は現在の感染状況を判断するのに用いられます。この点ではPCR検査と同じであり、過去の感染を調べる事ができる抗体検査とは異なりますね。

 

メリット

次に抗原検査のメリットとして2つご紹介します。

 

  1. 検査件数を増やすことができる
  2. 検査結果がすぐに分かる

 

1.検査件数を増やす事ができる

診断キットを開発した富士レビオによると、抗原検査は週に20万件もの検査を実施することができるそうです。

5/16時点での国内PCR検査実施数の累計が206,790人との事なので、20万件がいかに大きな数字であるか分かります。

また、抗原検査は感染防止対策をとった医療機関でも行うことができるので、この点でも検査件数の増加が期待できます。

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2.検査結果がすぐに分かる

これが抗原検査の最大のメリットではないでしょうか。

PCR検査では判定に数時間がかかるのに対し、抗原検査は長くても30分程と、とても短い時間で結果を知る事ができます。

検査の結果を待っている間に感染を拡大させてしまった、といった事も防げますね。

 

また、このような判定の迅速性から、緊急搬送の際にも役立ちます。救急車で搬送される患者が新型ウイルスに感染しているかも知れない、といった懸念から緊急搬送時のたらい回しが問題となりました。抗原検査は搬送の時点で結果を知る事ができる為、このような事態も回避できるのではないでしょうか。

 

 

デメリット

最後にデメリットをご紹介します。

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抗原検査のデメリットは、やはりその精度の低さです。抗原検査では検体に充分な量のウイルスが含まれていなければ、仮にウイルスに感染してたとしても陰性となります。その為、ウイルス量が少ないとされる濃厚接触は陰性判定となる可能性があります。

 

また、充分な量が含まれている場合、PCR検査では確実に陽性を示します。しかし抗原検査ではその場合でも陽性一致率は8~9割にとどまります。

このような点から抗原検査の陰性は偽陰性である可能性を否定できない為、追加でPCR検査も行う事になるそうです。

 

以上のような精度の低さが抗原検査のデメリットと言えるでしょう。

 

ちなみに、この抗原検査は公的医療保険の適用対象である為、必要と判断された場合には無料で受ける事ができます。

ぜひ新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ一途になって欲しいですね。