米国の失業保険について
新型コロナウイルスの影響でアメリカの経済指標である新規失業保険申請件数が急増していますね。
そこで今回はこの失業保険について調べてみました。
失業保険制度の概要
米国の失業保険は連邦失業税法、社会保障法に基づいて各州で運営しています。その為、精度の内容には各州によって差異がみられます。
しかし連邦政府がガイドラインを策定し、各州はそれを基に運営しているのでので最低限の水準は確保されています。
給付を申請する際には住居を構えている州ではなく、働いていた州で行うそうです。
失業保険の財源は、連邦政府や州政府が使用者から徴収する掛け金です。
給付の条件
前述した通り、米国の失業保険制度は各州によって異なる為、給付の条件にも若干の差異があります。
ある州の例です
- 一部または全ての職を失った
- 自己都合による失業でない
- 身体的に就業が可能である
- 仕事を積極的に探していること
などが条件として挙げられています。
ちなみに仕事探しをしているという条件があるので、求人サイトへの登録も義務づけられています。
期間や額
期間はおよそ30週ほど、額は離職前の給料の5割ほどです。
ニューヨーク州の最大限度額は毎週504ドルだそうです。
日本よりも額は少ないが、期間が長いことがその特徴として挙げられます。
ちなみに、派遣社員や永住権、米国市民権のない外国人労働者でも失業保険の対象となるそうです。
以上が米国の失業保険制度の概要でした。
州ごとに制度を運営している、という点で日本とは大きく異なりますね。
ニュースなどを読む際の参考になれば幸いです。
都道府県知事の役割は?給料はどれくらい?
新型コロナウイルスへの対応などで様々な知事が手腕を発揮しています。
今回はそんな都道府県知事の仕事や給料について調べてみました。
都道府県知事って?
都道府県知事は地方自治法で「普通地方公共団体の長」と定められている、いわば地方行政におけるリーダーです。知事は地方公務員でありながら、地方公務員法が適用されないなど、特別な面もあります。
地方公務員法とは・・・
地方公務員の人事や勤務条件、勤務評価などが定められている。
その名の通り、地方公務員に適用される法律ですが、知事を初めとする特別職地方公務員は適用外とされています。
都道府県知事は1947年以降、住民による直接選挙で選ばれており、その任期は4年です。しかしリコールと呼ばれる解職請求があればそれ以前の解任もありえます。
知事のリコールは選挙権の有権者の3分の1以上のを集めて選挙管理委員会に請求する事で行われます。
知事になれるのは?
知事に立候補できるのは
- 満30歳以上
- およそ60万円の供託金を準備できる
の各項目を満たす日本国民とされています。その都道府県に住所がある必要はありません。
ちなみに、兼職や兼業は禁止されています。
都道府県知事の仕事
都道府県知事の仕事としては主に以下の4つが挙げられます。
- 予算案の提出
- 条例案の議会への提出、議会が可決した条例や予算の拒否・再審議
- 副知事の指名や知事部局の人事の決定
- 議会の解散
その他にも公共施設の設置や政府との折衝、緊急時の対応などの他、地方税や地方交付税交付金の用途を決めるなどが知事の仕事です。
議会の解散とありますが、その一方で議会は知事に対する不信任決議の権限を持っています。このような点からも分かる通り、知事と議会は対等な立場であり、相互のけん制と協力で行政の公正さを保つ仕組みになっています。
都道府県知事の給料事情
知事の給料は各都道府県によって異なりますが、およそ月70~150万円です。(東京都知事は145万円程だそうです)
それに加えて4年の任期が終わると退職金が支払われますが、これはおよそ3500万円程度になります。
任期が続くとその度に退職金が貰える事になりますが、自らの判断で減額などを行う知事もいるそうです。
以上が都道府県知事の概要になります。
想像していたよりも強い権限を持っている事、退職金を任期ごとに貰える事に驚きました。
議会と相互のけん制、調和の関係を充分に発揮して公正な行政を期待したいですね。
WHOってどんな機関か分かりますか?
昨今新型コロナウイルスへの対応で話題のWHO。
名前は誰でも知っているけれど、じゃあ一体何をしている所なのか。
気になって調べてみました。
WHO(World Health Organization)とは
日本語に直訳すると世界保健機関です。WHOは1948年に設立し、日本はその3年後、1951年に加盟しました。現在の事務局長はエチオピアのテドロス・アダノム氏で、その任期は2022年6月30日までです。辞任を求める声も多いですが、果たして任期を全うするのでしょうか。
目的
1946年、ニューヨークで開かれた国際保健会議が採択した世界保健憲章(1948年4月7日発効)によって設立された。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」(憲章第1条)を目的に掲げている。
(外務省HPより)
世界保健機関憲章とは、「人種や宗教などに関係なく全ての人の幸せと安全」を宣言するものです。
また、ここでいう健康を単に病気にかかっていない事だけではなく、社会的、精神的にも良好な状態であるとしています。
このような点から、WHOの目的は「すべての人々が可能な最高の健康水準(身体的、社会的、精神的に)に到達すること」と言えますね。
活動内容
(1)医学情報の総合調整
(2)国際保健事業の指導的かつ調整機関としての活動
(3)保健事業の強化についての世界各国への技術協力
(4)感染症及びその他の疾病の撲滅事業の促進
(5)保健分野における研究の促進・指導
(6)生物学的製剤及び類似の医薬品、食品に関する国際的基準の発展・向上(外務省HPより)
噛み砕いて言えば、感染症対策や保健分野における多国間の協力の推進、保健分野の国際基準の設定などです。
例えばある感染症に対する有効な手段をどこかの国が発見したら、それを国際的に普及させるのがWHOの役割です。
WHOの財源
加盟国の義務である分担金と、任意で加盟国や世界銀行などから集める予算外拠出です。
2018~2019年の予算の場合、総額約56億ドルのうち、米国が約15%の約8億9千万ドルを拠出しました。これは拠出国の中でもトップの金額です。
トランプ大統領はこのような事情を踏まえて”中国よりのWHO”に批判をぶつけているのですね。
以上がWHOの概要になります。
まとめると「世界中の人々が健康的に暮らせるよう、協力の推進や調整を行う機関」と言えますね。
今回の新型コロナウイルスにおいても、充分な役割を果たすことを期待します。
糖尿病の症状や原因、完治について
自粛生活が続く中で、生活習慣が乱れているのを感じます。
そこで今回は生活習慣病の一つである糖尿病について調べてみました。
目次
糖尿病の仕組み
糖尿病は、血液中のブドウ糖が増える病気です。このブドウ糖は血糖の事であり、分かりやすく言えば高血糖の状態が続く病気です。
本来ブドウ糖はインスリンによって細胞に取り込まれます。しかし、糖尿病ではこのインスリンが不足するので、ブドウ糖が血液中に溢れてしまうのです。そして筋肉や内臓がブドウ糖を受け取れないと、全身のエネルギーが不足している状態となります。
このような流れで糖尿病は発症します。
糖尿病には大きく分けて1型と2型があります。以下ではそれぞれについてまとめまていきます。
それぞれの特徴と原因
1型では、過剰な免疫反応により膵臓でインスリンを出すβ細胞が破壊されます。それにより体内のインスリンが足りなくなり、高血糖が起こります。こちらは先天的なものであると考えられます。
その為若い人には1型が多いと言われており、痩せ型の人に多い事も特徴です。
若い人や痩せ型の人が危険、というよりも若かったり痩せているのに糖尿病にかかる人は先天的な1型である場合が多い、といった具合でしょうか。
2型糖尿病
2型では、インスリンが足りないか、上手く作用しなくなります。それにより肝臓や筋肉などの細胞が、うまくブドウ糖を取り入れられなくなって糖尿病となるのです。
こちらは主に生活習慣などの環境因子と遺伝的な影響が組み合わさって起こり、日本の糖尿病患者の95%がこの2型糖尿病です。
特に危険なのは
- 40歳以上(若い人でも発症の可能性あり)
- 肥満
- 家族が糖尿病
- 運動不足
の項目に該当する方です。
症状
それぞれの症状には以下のようなものがあります。
1型(急激に起こる事が特徴的です)
のどの渇き、頻尿、急激な体重減少、強い疲労感
2型(初期は自覚症状がないか非常にゆっくり現れます)
疲れやすい、皮膚の乾燥、手足の感覚の低下、目がかすむ、感染症にかかりやすい、傷の治りが遅い、空腹感やのどの渇き
治療法と完治は可能か
1型では、インスリンの注射を使用します。こちらは先天性であるので、完治は難しいと考えられています。
2型では、食事指導と運動を行いながら、薬で治療を試みます。飲み薬でもだめな時は注射も使用します。
こちらは生活習慣の改善によって血糖値が正常に戻れば、完治の可能性があります。
以上が糖尿病に関する概要です。多くの方は生活習慣が原因となる2型糖尿病である事が分かりました。
生活習慣病というだけあり、食生活や運動など、基本的な生活習慣が重要なのですね。私も意識して生活を見直したいと思います。
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新型コロナウイルスの抗原検査って?
いよいよ導入が目前となった抗原検査。
今回はその抗原検査の特徴について調べてみました。
目次
抗原検査とは?
抗原検査は鼻から綿棒を入れて行う検査です。インフルエンザの検査として用いられているあれですね。
ウイルスの中にはそれぞれ特有のタンパク質が含まれています。抗原検査では、採取した検体からこのタンパク質を調べる事によって、感染状況を調べるそうです。
その為、抗原検査は現在の感染状況を判断するのに用いられます。この点ではPCR検査と同じであり、過去の感染を調べる事ができる抗体検査とは異なりますね。
メリット
次に抗原検査のメリットとして2つご紹介します。
- 検査件数を増やすことができる
- 検査結果がすぐに分かる
1.検査件数を増やす事ができる
診断キットを開発した富士レビオによると、抗原検査は週に20万件もの検査を実施することができるそうです。
5/16時点での国内PCR検査実施数の累計が206,790人との事なので、20万件がいかに大きな数字であるか分かります。
また、抗原検査は感染防止対策をとった医療機関でも行うことができるので、この点でも検査件数の増加が期待できます。
2.検査結果がすぐに分かる
これが抗原検査の最大のメリットではないでしょうか。
PCR検査では判定に数時間がかかるのに対し、抗原検査は長くても30分程と、とても短い時間で結果を知る事ができます。
検査の結果を待っている間に感染を拡大させてしまった、といった事も防げますね。
また、このような判定の迅速性から、緊急搬送の際にも役立ちます。救急車で搬送される患者が新型ウイルスに感染しているかも知れない、といった懸念から緊急搬送時のたらい回しが問題となりました。抗原検査は搬送の時点で結果を知る事ができる為、このような事態も回避できるのではないでしょうか。
デメリット
最後にデメリットをご紹介します。
抗原検査のデメリットは、やはりその精度の低さです。抗原検査では検体に充分な量のウイルスが含まれていなければ、仮にウイルスに感染してたとしても陰性となります。その為、ウイルス量が少ないとされる濃厚接触者は陰性判定となる可能性があります。
また、充分な量が含まれている場合、PCR検査では確実に陽性を示します。しかし抗原検査ではその場合でも陽性一致率は8~9割にとどまります。
このような点から抗原検査の陰性は偽陰性である可能性を否定できない為、追加でPCR検査も行う事になるそうです。
以上のような精度の低さが抗原検査のデメリットと言えるでしょう。
ちなみに、この抗原検査は公的医療保険の適用対象である為、必要と判断された場合には無料で受ける事ができます。
ぜひ新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ一途になって欲しいですね。